S.みか

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【妹尾武治】未来は決まっており、自分の意志など存在しない〈読書メモ〉

読書メモ。

著書

妹尾武治著【未来は決まっており、自分の意志など存在しない。-心理学的決定論-】

 

 

ちなみに、本書を手に取った理由は名字が同じだったから(本名バレ不可避)

内容とメモ

※S.みかが興味を持った内容とそれに関するメモ

つまり、まず脳が無意識に動き出し、その後、動かそうという意志が形成され、最後に実際に手が動くというのが、正しい順序だったのである。意志が形成されるよりも先に、脳は動いているのである。p.22

 

×意志→脳が司令

◯脳が司令→意志

 

聞いたことはあったけど、改めて聞いても驚く事実。

 

意志や意識には脳が関係していると考えるのは止めよう。「意識は万物にある」。p.41

 

脳のある動物にのみ意志や意識があるのだと思ってましたが、そうではないよう。

 

ジャイ子が本名だとすれば、ジャイアンの方が実は後から決まった可能性が指摘できる。「ジャイ子のアンちゃん=ジャイアン」説である。…略…そもそもセワシが未来から来たのもジャイ子との結婚をなかったことにするため。全ての始まりに存在するジャイ子。このようにジャイ子の周辺は、非常に香ばしい。p.46

 

ジャイ子って、そんなに重要な人物だったのか。

 

歴史とは不可避で不可変な流れであり、やはりある種の決定論ではないのかと思う。p.48

 

共感。過去に関してはもともとそうなると決まっていたのだと思ってる。

 

意志で作っているように見えても、すべての行動は環境からの刺激に対する、反射なのである。p.53

 

一度は考えたことあるけど違うと思いたかった。でもやっぱり、そうらしい。全て環境からの刺激に対する反射。

 

少数派の人々を社会に内包する仕組みp.97

 

少数派の人々を社会に内包する仕組みづくり。実現可能か否かの答えではなく、どうすればすべての人々が社会に内包されるような仕組みをつくれるのかを考える必要がある。

 

しかし、それが1000億個のオーダーで集まった時に生じる「心」については、どうしてそれが生まれるのか何もわかっていない。一つ一つは分かっているはずなのに、それが膨大な数、集積するとブラックボックスが生まれてしまうのである。p.112

 

時計のこの歯車とこの歯車を組み合わせればうまくまわる。その歯車同士が噛みあう過程で「心」が生まれる。人間に「心」があると考えるならば、時計にも「心」がある可能性も否定できない。ということか(笑)

 

知覚世界と物理世界p.131

 

主観的世界と客観的世界って言語化してたけど、知覚世界と物理世界っていう言い方カッコいい。

 

今度から使お。

 

しかし、5年後の1962年、ヴィリガリー自身が「あの発表は嘘だった!」と告白している。彼は、当時自身が経営する広告会社の業績不振に悩んでおり、起死回生の一発として、サブリミナルカットの話をゼロから捏造したのだ。p.140 

 

嘘だったのか!?

 

彼らも現代人と同じように花が死者を悼む、美しいものであると思っていたという前提を敷かねば、このエピソード自体が成立しない。p.151

 

確かに。人間の感性が時代とともに変化しないという前提がないと成り立たない。

 

観察によって、世界のあり方が初めて固まる。平行宇宙のように観察がなされるまで、「世界は決まっていない」。世界は見る人がいて初めて決まるのだ。こんな不確実で現実離れした話が、最新の科学、量子論の世界観だ。p.176

 

今、知覚できる範囲の世界しか実は存在しない。部屋の外に世界は存在しない。寝ている間世界は存在しない。そうではないと信じてるけどそうなのかも。

 

実際に発表から論文になるまで10年ほどの時間がかかったそうである。p.198

 

10年も何かを証明するために続けるって凄い。

 

機能は場所では説明できない。p.205

 

このパンは〇〇県の工場で生産されています。これだけの情報では、原材料は何で(さらにはその小麦はどのように育って)、どのような工程で作られているのか何もわからない。

 

人間の脳については、どれだけ研究を重ねても生産工場の場所(脳が処理する場所)と完成したパン(意識)しかわからない。

 

という感じかな?

 

情報の統合とは、1+1が2以上になるような、情報の足し合わせ、すなわち情報の解釈のことを指し、意識とは情報を解釈するためのアルゴリズムであるとされている。p.209

 

見る・聞く・匂う・食べる・触る、などして情報を得る。

 

情報を足し合わせて解釈する。

 

解釈するためのアルゴリズム(やり方、考え方、手順)が意識。

 

異なる情報に多く触れている人は、同じモノを見たり聞いたりしても“意識”が違う。逆も然り。

 

意識とはアルゴリズム……。

 

(本書、難しいな……)

 

デュシャンの「泉」の芸術的な価値は多様であり、とても一言ではまとめられない。しかし、あえて私なりに(素人が)簡単に説明するならば、アートのアート性は物・物体に縛られず「概念」「考え方(コンセプト)」こそに本質があり、物体それそのものが美しくなくとも、そこに投影された概念・考え方が面白いものであれば、それは「美」として成立する、という発想の革命が、「泉」という作品だったと思う。pp.259-260

 

一言でまとめられないといいながらも、デュシャンの「泉」の解釈、芸術の本質、どちらの説明も適格。

 

デュシャン「階段を降りる裸体No.2」p.262

 

当たり前と言えば当たり前だけど、デュシャンの作品、トイレだけじゃなかったのか(笑)

 

トイレ(泉)の印象が強すぎたけど、ぜひ「階段を降りる裸体No.2」を生で見てみたい。

 

命とは、情報(つまり意識)が人々の記憶から完全に消え去られるまで失われないのである。p.281

 

アートとは、命(情報)を物体に刻むことによって、永遠の生を可能にすること。作品が鑑賞される限り著者の命は失われない。と考えてた。

 

ちょっと違うのかもしれない。作品それ自体が鑑賞されなくても人々の記憶に残る、デュシャンはアーティスト。この世界にある物質を利用して、命(情報)を刻み、永遠(情報を読み取れる人がいる限りではあるけど)の生を可能にするのがアート。

 

(「物質を利用する」の解釈の余地が広すぎるんだよなぁ。アート概念、やっぱり深い……。)

 

意識とは、情報(とその統合)のことであり、万物に様々なレベルの意識が宿っている。p.284

 

時計にも宿ってるのかなぁ。

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意識とは情報であり、生命とはその情報を増やすために配置された「なにがしか」(存在)である。p.285

 

誰が何のために情報(意識)を増やそうとしているのか。

 

それに意味はあるのか。

 

何かしら(神?)にとってのゲームに過ぎないのか。

 

まとめ

心理学へのイメージ

この本を読んで、“心理学”という分野へのイメージがかなり変わったかな。

 

臨床系のイメージが強かったけど、実験系の分野でもあるんだと。

 

良い意味で、実用書ではない。

 

情報

 

おわりに

私が本書を手にすることは、138億年前から決まっていた。

 

らしい

 

(終)

※本記事で抜粋した内容は、S.みかが個人的に残しておきたいと思った内容です。著者が伝えたい内容が抜けている可能性があります。

※全力で本書を理解しようと努力していますが、解釈が誤っている可能性があります。