S.みか

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DIE WITH 2500万円/ダイウィズゼロを読みながら【#せのおメモ】

自分が検索するためのワードをつくっておくと、後から振り返りやすいということに気が付きました。特にTwitterで有効です。

この記事は、ビル・パーキンス著・児島修訳『DIE WITH ZERO(ダイヤモンド社)』を読みながらのメモになります。

※本書は翻訳されたものであり、著者はアメリカ生まれ。日本の年金や税金などの制度が考慮されてない可能性が高いです。

※一通り記事を書き終えたところで気が付きましたが、運用益にかかる税金を考慮するのを忘れていました。

※ブログ主(自分)と20代に向けたメモです

概要とメモ

人生を終えるときにお金持ちになってもしかたがない

死ぬ間際(老後後期)というのは、若いときよりも圧倒的に体力もなく思考も鈍くなっています。旅行ができるわけでもないし、活発に人に会いに行くことも難しいです。また、外食やショッピングなども億劫になると想像できます。

 

したがって、医療費やデイサービスなどの費用が加わるとしても、老後は想像しているよりお金を使わないと著者も言っています。そして、高額な医療を受ける際には、国からの補助があるので、その辺りの保障も加味して必要な老後資産を形成する必要があります。

金・健康・時間のバランスは年齢で変化する

お金と健康と時間のバランスは年齢によって変化していきます。

 

[若齢]

お金× 健康〇 時間〇

 

[中年]

お金△ 健康△ 時間△

 

[高齢]

お金〇 健康× 時間〇

 

若いときにあるお金はできる限り、体力と時間があるうちにしかできない経験に使うべきという著者であるビル・パーキンスさんはいいます。

 

迷った際には、

 

未来へ先送りするべきではない経験か

 

or

 

未来へ先送りしても問題がない経験か

 

で、判断するのが良いです。

 

先送りしても問題がない経験と判断したらなら、その分のお金は資産形成に回す、あるいは先送りすべきでない経験に回すのが良いです。

 

健康維持・増進への投資

先ほどの表で、年齢を重ねるにつれて

 

健康:〇→△→×

 

に変化すると言いました。

 

もしも、

 

健康:〇→〇→〇

 

で維持できるならば、話は変わってきます。数年後も健康状態に変化がない、あるいは今より状態が良ければ、先送りしても問題ない経験が増えるからです。その分、資産形成や先送りできない経験にお金を費やせます。

 

また、身体や精神の健康というのは、判断力や決断力に影響を及ぼします。判断・決断というのは、自分の人生を生きる上で最も重要なものです。健康のためにお金を使うというのは、どの年齢でも重視すべきです。

 

記憶の配当

20歳での思い出は、30歳でも50歳でも100歳でも振り返ることができます。若いときに思い出をたくさん作るほど、人生で総合すると喜びポイントが多く得られると著者は言います。また喜びポイントに限らず、若いときに経験をたくさんするほど、記憶の配当は大きくなるといいます。

 

確かに振り返ってみると、学校での人間関係や部活動における努力の仕方、勉強の仕方やお金の使い方に至るまで、過去の失敗はすべて今の重要な決断材料になっています。これらの経験を幼少期からしてるのと大人になってからするのとでは、その配当の量は全く異ったはずです。

 

若いときに大きな失敗をしても、長期的に見ればプラスの結果を得られると著者はいいます。若ければ若いほど、失敗のマイナスを取り返すチャンスも長いし、失敗の記憶がプラスの結果を生む可能性も高くなります。

 

使わなければタダ働き同然

使い切れないお金を稼ぐために費やした時間は、無駄になります。もちろん、お金を増やすことが生きがいの人や、お金にならなくても今の仕事が生きがいだという人は別です。

 

そうではない人にとっては、使わないお金を稼ぐ労力は無駄になります。無駄にしないためには、労働を減らす、あるいは稼いだお金を人生を終えるまでに使いきる必要があります。

 

『年収90万で東京ハッピーライフ(筑摩書房)』の著者である大原扁理さんは、労働を減らす選択をしています。労働の時間を減らすと、必然的に時間が生まれます。

 

[労働を減らす]

お金× 健康〇 時間〇

 

お金がなくても、時間と健康な身体があればできる経験というものもあります。大原さんの場合は、自炊をしたり読書したり、お金がかからないことで経験を積んでいます。そして、これらの経験がプラスに転じているというのは、本を何冊も出版している事実からも明らかです。

もちろん、大原さんの生き方にネガティブな感情を抱く人もいるとは思います。そのような人は、働くのが良いです。事実、私も大原さんの生き方に半分憧れを抱きつつも、自分はその生活には耐えられないと思う面があります。お金はないけど時間がありすぎるというのは大変なことだからです。

 

ならば、ダイウィズゼロ。死ぬまでに使い切れるだけ稼ぎ、使い切るプランを考えていく必要があります。使い切れなければ、タダ働きです。

 

老後の資産は勢いよくは減らない

老後2000万円問題、今だと3000万円は用意した方が良いと言われます。

 

60歳~65歳の国民年金が出るまでの間で500万円使うとします。その後、65歳~95歳までかけて1500万円を取り崩すと、月々取り崩せる金額は以下のような計算になります。

 

1500万円÷30年÷12か月=約4万1600円

 

……ではありません(笑)

 

本書にこんなことが書いてあります。

物価上昇以上の利息が常に3%の場合

 55歳の時点で、資産が21万2000ドルあるとする。最初の1年間に生活費として1万2000ドルを使ったとすると、1年後に資産はいくら残るのか?手元に残るのは20万ドルちょうどではなく、約20万6000ドルである。年初に1万2000ドルと差し引いたとすると、残りの20万ドルが3%の利息となる6000ドルを産み出すからだ。

 

取り崩した分減る→残りの資産に利息がついてちょっと増える→取り崩した分減る→残りの資産に利息がついてちょっと増える→……

 

を繰り返すことになるので、思っているよりも勢いよく資産は減りません。1500万円の内45万円を取り崩しても、実際に減るのは約1万3500円です。残りの1455万円に利息(3%で計算)がつくからです。

 

ちなみに、取り崩し始める1年前までに1500万円を準備し、毎年利息分の45万円を取り崩せば資産は減らない計算になります。3000万円準備できれば、月々90万円取り崩すことができます。※利回り3%の場合

 

さらにこれでは、1500万円、あるいは3000万円が人生を終えるまでに残ってしまうので、実際はもう少し使えることになります。

 

国民年金が6,5000円月々受給できるとすれば、合わせて月々約13万円家賃・生活費分ぐらいは賄えます。企業勤めで厚生年金が受給できれば、医療費分ほどの余裕はできそうです。

 

ちょっと余裕を持って、65歳までに3000万円準備する。65歳以降は年90万円取り崩す。この場合の老後の月々の生活費は以下になります。

 

7万5000円(資産取り崩し)+6万5000円(国民年金)+?(厚生年金)=14万円+厚生年金

 

厚生年金は収めた金額によって受給額にかなり幅があるため「?」にしています。自営業の人がiDeCoのような年金制度を利用するのは、厚生年金がもらえないからです。自営業の場合年額81万6000円の積み立てが上限なので、満額を年利3%で30年満額積み立てると資産は約3960万円になります。3000万円を差し引くと、厚生年金の代わりに960万円が資産として加わります。

 

30年間、IDeCoで満額の年間81万6千円で積み立て運用した場合、受け取れる金額の合計は以下のようになります。

 

7万5000円(IDeCo3000万円から取り崩し)+6万5000円(国民年金)+2万4000円(IDeCo960万円取り崩し)=16万4000円

 

豪遊さえしなければ、十分生きていけます。

 

そして、大事なのはこれではダイウィズゼロが達成できないということです。使い切れていないので。

 

とはいえ、資産が減っていくのは心理的に非常に不安です。人間、希望を失うと死んでしまうといいます。減っていく資産を見て希望を失い、寿命が短くなるというのは良くないです。

 

老後必要な金融資産は、土地などの相続できる資産、退職金などの資産も考慮する必要があります。自分の年齢や労働歴、親の資産などで大きく変わります。

 

長寿年金保険制度

著者は長寿年金制度の利用を推奨しています。これは、人生を終える前に資産が底を尽きる不安を解消するためのものです。先ほど書いたように、人は希望を失うと死にます。生きている間は困らないだけのお金が入ってくる。その安心感は長生きするうえでは必要です。

 

たとえばですが、年間保険料75万円、50歳~70歳まで20年間の支払いで、年間60万円の一生涯の年金受給が保証されるとします。

 

その場合、50歳までに2500万円を準備できれば、利息分の75万円で長寿年金を支払うことができます。別途、20年で500万円増やす必要がありますが、月々2万円弱ほどで達成できます。※利息3%で計算 

 

資産の取り崩しは年間75万円、月々6万2500円になるので

 

6万2500円(資産取り崩し)+6万5000円(国民年金)+5万(長寿年金)=17万7500円

 

ちなみに、23歳、50歳まで残り27年、年利3%で運用した場合、月々5万円の積み立てで、ほぼ2500万円をつくれる計算になります。

 

ただし、長寿年金制度を利用せずに50歳〜70歳までの20年間2500万円を保有した場合、利回り3%で約4500万円になります。そちらの場合、毎年135万円取り崩しても資産は減りません。135万円÷12ヶ月=月々11万2500円、国民年金を含めると、月々17万7500円になります。

 

資産運用と長寿年金に大きな差はないといえます。ただし、お金の価値が変化することをふまえると長寿年金よりも金融資産保有の方が良いといえそうです。

 

資産のピークは45歳~60歳

著者は、人生を最適化するようにお金を使うためには、45歳~60歳をピークに資産を減らしていくべきだと言います。

 

たしかに、50歳までに2500万円貯蓄できた段階で貯蓄のペースは落とすべきです。とはいえ、さすがに減らしていくのは心理的負担が大きいかなと思います。

 

先ほど、貯めたお金を使わなければただ働同然といいました。たとえば、27年間、月々5万円積み立て、2500万円まで資産形成したとします。時給1500円とすると2500万円を貯めるのにどれくらい労働することになるでしょうか?

 

5万円×12ヶ月×27年間÷1500円(時給)=1350日分の労働※1日8時間で計算

 

約3年半、毎日働いた分と引き換えに、2500万円を運用することによる利息と、資産が減らない安心感を手に入れることができる計算になります。

 

50歳〜90歳までの30年間で2500万円が生み出す利息というのは、年利3%分毎年取り崩していくとして、合計すると2250万円です。

 

もちろん、若い時の3年半と老後の3年半を同等に扱うべきとは思いませんが、それでも資産に余裕があるという安心感で寿命(健康寿命)が5年延びるなら、2500万円を残して人生を終える選択もありだと私は思います。

 

おわりに

まとめ

 

ポイント

・人生を終えるときにお金持ちになっても仕方ない(旅行に行けるのは体力があるとき)

・金・健康・時間のバランスは年齢で変化する(3辺が大きくなるほど自由さが増す)

・健康維持・増進に投資する(健康寿命を延ばす)

・記憶の配当は若いときに経験するほど大きい(リスクは若いときにとる)

・使わなければタダ働き(利息・安心感とのバランスが大事)

・老後の資産は勢いよく減らない(残高の利息)

・長寿年金保険制度(資産運用を行うか、長寿年金保険に加入するか)

FIREのためには

ちなみに最近はやりのFIRE(ファイナンシャルインディペンデンスリタイアアーリー)を達成するなら、本書によると

 

年間支出×人生の残りの年数×0.7

 

これぐらい最低あると良いみたいです。日本の制度を考慮する必要はありますが、簡単な計算である程度は必要な資産が計算できます。

 

意外と暇に耐えられない

最近ではセミリタイア(サイドFIRE)という、労働は減らすけどゼロにはしない、あるいは労働しなくても資産的には大丈夫だけど好きな仕事を続けるという選択が流行っています。

 

私もFIREには憧れがありますが、かなり暇であった大学時代が苦痛であったことを思うと、たとえ資産に余裕ができたとしても一生働くと思います。暇に耐える能力を多くの人は持っていません。お金が必要だからではなく、働きたいから働くが理想です。

 

DIE WITH 2500万円

目指せ、

 

DIE WITH 2500万円

 

奨学金返済車5台分くらいあるとか言えない……()

 

(終)